政府は5月25日、新型コロナウイルスの感染拡大によって打撃を受けた飲食業や観光業に対する支援策を7月下旬から実施する方針を固めました。
それが官民一体型支援「GO TO キャンペーン」。
割引クーポン発行を柱とする政府肝いりの支援策です。
予算として経済産業省に1兆6794億円が計上され、内閣官房、経産省、国土交通省、農林水産省が連携して取り組むとしています。
気になるその中身を調べてみました。
目次
GO TO キャンペーンとは
喚起策は「GO TO キャンペーン」との名称で、国内旅行の代金を半額補助(1泊あたり最大2万円)するほか、土産物店などで使えるクーポン券を発行する。飲食店向けのプレミアム付き食事券の発行や、イベントチケットの割引なども実施する予定だ。(5月25日・読売新聞オンラインニュース)
「GO TO キャンペーン」事業は、新型コロナウイルスによる感染拡大で影響を受けた観光業・運輸業・飲食業・イベント産業に対する支援策。
なんといってもその目玉は、「旅行会社などを通じて旅行商品を購入した場合、代金の半額分のクーポンが付与される仕組み」です。
「また旅行代金を割り引くだけでなく、土産品や施設の割引券などと組み合わせることで旅先での需要喚起を狙う」(時事ドットコムニュース)。
8月ごろには自由な移動が全面的に解除となる見込みのことから、クーポン発行などの事前準備を7月下旬から進めるとのことです。
GO TO キャンペーンの中身
もっと細かくみてみましょう。
令和2年度の観光庁関係補正予算の資料に詳しい説明があります。
GO TO キャンペーン4つの施策
「新型コロナウイルス感染症の流行収束後の一定期間に限定して官民一体型の消費喚起キャンペーン『GO TO キャンペーン』を実施。」
GO TO キャンペーンとは
- ①GO TO Travel キャンペーン
- ②GO TO Eat キャンペーン
- ③GO TO Event キャンペーン
- ④GO TO 商店街 キャンペーン
これは、期待できそうですね!
具体的にはどのようになるのでしょうか。
一部をご紹介します。
① GO TO Travel キャンペーン
旅行業者等経由で、期間中の旅行商品を購入した消費者に対し、代金の1/2相当分のクーポン等(宿泊割引・クーポン等に加え、地域産品・飲食・施設などの利用クーポン等を含む)を付与(最大一人当たり2万円分/泊)。
むむむ。お役所言葉でちょっとわかりにくいです。
つまり、旅行会社などを通じて旅行に申し込んだ夫婦は、1人一泊あたり最大で20000円のクーポン券を受け取れるということに。
例えば、夫婦で沖縄に3泊の旅行に行くとします。
1人20000円×2人×3泊=120000円。
夫婦合わせての旅行代金が24万円以上であれば、半額の12万円で沖縄に3泊旅行ができてしまうというわけなんです!
これは、行くっきゃない!!
②GO TO Eat キャンペーン
- オンライン飲食予約サイト経由で、期間中に飲食店を予約・来店した消費者に対し、飲食店で使えるポイント等を付与(最大一人当たり1000円分)。
- 登録飲食店で使えるプレミアム付食事券(2割相当分の割引等)を発行。
これは、わかりやすいです。
状況さえ許せば、また外食して美味しいものを食べたいですよね。
③GO TO Event キャンペーン|④GO TO 商店街キャンペーン
- ③チケット会社経由で、期間中のイベント・エンターテインメントのチケットを購入した消費者に対し、割引・クーポン等を付与
- ④商店街等によるキャンペーン期間中のイベント開催、プロモーション、観光商品開発等の実施
気軽に参加できそうな、こんなキャンペーンも。
詳しい続報が待たれます。
まとめ
- GO TO キャンペーンは、7月下旬から実施される政府の国内向け観光需要喚起策
- その目玉①GO TO Travel キャンペーンは、旅行会社などを通じて旅行商品を購入した場合、代金の半額分のクーポンが付与される仕組み
- 他に、②GO TO Eat キャンペーン、③GO TO Event キャンペーン、④GO TO 商店街キャンペーンも
- コロナウイルス流行収束後の一定期間に限定して実施される
これから、キャンペーンに参加する事業者を募集するとのこと。
多くの会社や団体が腕まくりをしているのでは。
自粛疲れの残る私たちにとって見逃せないこれらのキャンペーン。
具体的な形が見えてくるのもそう遠いことではなさそうです!