6月4日、日本第一党(にっぽんだいいちとう)党首・桜井誠氏が2020都知事選挙への立候補を表明しました。
2016年都知事選挙に続いて2回目の立候補となります。
都庁記者クラブのプレスルームでの会見の模様をYouTubeで視聴しましたが、最初から最後までとにかくお怒りモード。
穏やかそうな外見に似合わず「かなりコワイ感じの人」という印象を持ちました。
桜井誠氏とは一体どのような人で、今回の都知事選にどのように臨むのでしょうか?
✳︎桜井氏の発する言葉や文言の中には、当ブログにそのまま掲載するのはやや不適切と思われる記述が見られます。
一部文言を変えて掲載させて頂きたく存じます。ご了承下さい。
目次
桜井誠氏の前回の選挙結果
桜井誠氏は、前回2016年都知事選挙に出馬し、114,171票を獲得。
小池百合子候補に5位で破れています。
選挙結果は以下の通り。(敬称略)
- 小池百合子(当選・2,912,628票)
- 増田寛也(1,793,453票/自民・公明など推薦)
- 鳥越俊太郎(1,3461,03票/民進党・共産党など推薦)
- 上杉隆(179,631票)
- 桜井誠(114,171票)
上位5名のうち、今回も出馬しているのは現職の小池氏と桜井氏のみとなっています。
桜井誠氏の出馬表明記者会見の中身
桜井誠氏のお怒り炸裂記者会見
さて6月4日の桜井氏の都知事選立候補表明の記者会見。
桜井氏は最初からカンカンでした。
会場に集まった新聞記者・フリーランス・動画サイトなどメディアの皆さんに向かって「君たちはメディアとしてなっとらん」宣言。
「君たちがちゃんと報道してくれれば私は都知事選挙に立候補などする必要がないのだ」とも。
名だたる大新聞記者の皆さんに向かって厳しくお説教を展開。
前回の都知事選挙におけるご自身のメディアへの取り上げられ方に強い不満を抱いているようでした。
桜井誠氏の小池都政への批判
桜井氏の次なる怒りの矛先は小池都政へ。
小池氏が2016東京都知事選挙であげた公約「7つのゼロ」について、ほとんど達成できていないと厳しく糾弾しています。
確かに当時の小池氏の公約「7つのゼロ」の中には「スギ花粉ゼロ」や「満員電車ゼロ」、「都道電柱ゼロ」などのように実行が難しいものがあったのは確か。
「できないことを公約として掲げるのはいかがなものか」との考えにたち、小池都政を痛烈に批判しました。
✳︎2016年の時点で小池氏は「スギ花粉ゼロ」を公約としていましたが、2020年現在は違う文言となっています。
桜井誠氏「ウイルス対策の提言は自分が先」
次に桜井氏の怒りは、都と国のコロナウィルス対策にも及びます。
桜井氏は、「1月23日に中国武漢市がウィルスによって閉鎖された後も、安倍首相と小池都知事は中国の春節を祝うメッセージを出していた。」と発言。
ご自身は「1月26日の街宣活動においてすでに以下の提言をしていると」主張しています。↓
- 中国人・外国人の入国禁止
- 東京オリンピック中止
- マスク・消毒液の転売禁止
これらは確かに、その後3つとも政府がウィルス対策として取り入れた政策です。(オリンピックは延期)
政府が取り入れた対策を、誰よりも早く提言していたとする桜井氏の主張には、確かにうなずけるものがあります。
桜井氏による「誰でもわかる3つの公約」とは
桜井氏は、都知事選挙に立候補する上での「誰でもわかる3つの公約」を示しました。
桜井氏の2020都知事選公約
- コロナウィルス対策により、2年間の時限立法で都民税・固定資産税をゼロとする
- パチンコ規制
- 外国人生活保護の即時停止
公約がたった3つしかないのは、「都民と(記者の)皆さんが〇〇だからです!」と怒りを込めて発言。(すみません書けませんm(_ _)m)
誰にでもわかるように3つだけしか挙げていないのだそうな。
なんだか論議を呼びそうな公約ではありますが、シンプルでわかりやすいのは確かです。
✳︎注・「誰でも」「コロナウィルス」は違う文言でしたが変えてあります。
桜井誠氏の都知事選立候補に期待する声
ツイッター上での桜井氏の人気は絶大です。
私は東京都民ではないけれど、東京から日本を良くして欲しいです。日本が大好き❣️#桜井誠 #日本第一党 pic.twitter.com/WZO0lgcvdg
— にゃあちゃん (@naaaaaaaanachan) June 13, 2020
https://twitter.com/nyandruk/status/1271765807169540097?s=21
桜井誠は対談や討論する時は必ず相手の方の話し方、態度をその方に合わせる。相手がパヨクの女性でも物腰が柔らかければ温厚に。
ケントギルバートさんには米国風にお互い足を組んだラフな感じで逆に「お前なぁ!」で始まる元府知事には「何だお前」で返す。桜井の態度を見れば分かる合わせ鏡の様に— touchan42 (@touchan421) June 13, 2020
桜井誠も日本第一党党員も、有権者に投票する事を「お願い」しません。なぜか❓それは、暗黙的な上下関係ができないようにするため。また、何かしらの取り引きを受け付けないため。候補者と有権者は同等であることを示しているのです。 pic.twitter.com/TK9wHmimk6
— 江戸川コナン【非公式】 (@conan_jpn_first) June 10, 2020
桜井氏の熱狂的なファンの熱い気持ちに圧倒されます。
まとめ
- 日本第一党党首・桜井誠氏は6月4日、2020東京都知事選挙への立候補を表明
- 桜井誠氏の出馬表明記者会見は各方面への怒りに満ちたもの
- マスメディアに対し、特に選挙においては公正な報道をすべきと批判
- 4年間の小池都政を批判
- 国や都に先駆けてコロナウィルス対策を提言
- 都知事選に向け、わかりやすい3つの公約を提案
ラクダは考える
今回この記事を書くにあたり、私は初めて桜井誠氏の会見YouTubeをフルバージョンで視聴しました。
それまで桜井氏の名前は時々ツイッター上で見かける程度で、ほとんど予備知識などがなかったからです。
観終わって感じたことは、「正しいことも言っているのに、なんだかもったいないなあ‥」というものでした。
桜井氏の言動や主義主張は過激ですが、日本第一党のHPトップ画面に貼られた「国民に向けた14の提言」などは、極めて真っ当なコロナウィルス対策です。
よく言われる「人との接触を避ける」「免疫を高める食生活」などのほか、「家でできるレクリエーション」、「かかりつけのお医者さんの必要性」など、どれも首を縦に振りたくなるような提言が並んでいます。
また、4日の記者会見で桜井氏が激怒しながら言及した「選挙時のマスメディアの報道のあり方」などは、確かに一理あると思わざるを得ません。
選挙では、特に公正で中立的な報道が求められるのは間違いの無い事実だからです。
私は、桜井氏が立腹する「メディアがあまり自分のことを取り上げない」原因のひとつとして、氏のあまりにも過激な言動があるのではないかと感じます。
会見でも記者さんたちに向かって「君たち」ならまだしも「アンタ」と呼んだり、都民のことをお馬さんと鹿さんの集まりのようだと言ったりΣ(゚д゚lll)
およそ知事選挙に立候補する40代男性としてふさわしい言葉遣い、態度ではないため、桜井氏を支持したくてもできない人がいるのではないかと感じました。
桜井氏には熱狂的なファンが大勢います。
ただ今はまだ、そのファンの熱狂は一部の狭い範囲に留まり、大きな共感となって行く様子は見えません。
その原因が氏の他者に対する粗雑な態度にあるとすれば、その部分を改善することによって、より一般の人々に浸透して行く余地もあるのではないかと思います。
特に若い人を多く惹きつけるカリスマや独自の考え、危機に際して正しい提言をする才覚を持ち合わせている桜井誠氏。
もっと多くの人が共感できるような言葉の使い方や所作などに留意されれば、より多くの人にご自身の政策を訴えかけることができるのではないでしょうか。
いささか過激すぎる記者会見によって都知事選出馬を表明した桜井誠氏。
どのように選挙戦を闘っていくのか注目されます。