今年のフィギュアスケートは、3月の世界選手権が新型コロナウィルス感染拡大の影響により中止になってしまい、がっかりしたファンも多かったのではないでしょうか。
そんなファンのために、スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」では過去の名場面などを振り返る特集を組んでいます。
今回はフィギュアスケートの羽生結弦選手。
羽のような薄い生地にクリスタルが散りばめられた、誰もが目を見張るような華麗な衣装を紹介しています。
羽生結弦 “美しき衣装”❄️
海外デザイナー「まさにオートクチュール」#羽生結弦 https://t.co/rinCaHWFaX— スポーツブル (@sportsbull_jp) June 19, 2020
ほんとに素敵な衣装ですよね!
ところで、気になるのはこのような衣装のお値段。
フィギュアスケートの衣装とは、一体いくらくらいするものなのでしょうか?
目次
フィギュアスケートの一般的な衣装のお値段
まずは普通のフィギュアスケート用衣装のお値段。
羽生選手ほどのトップ選手のものでなくても、フィギュアスケートの衣装は高価そうに見えます。
スポーツですから伸縮自在な素材でなければなりませんし、汗をかいたり転んで濡れてもよいように水に強い生地を使う必要があることでしょう。
動きも激しいので簡単に縫い目がほつれたりなどもってのほか。縫製もしっかりしている必要があります。
アマゾンではこんな感じです。↓
‥あれ?
割と「衣装」としては普通というか、目の玉が飛び出るような金額ではありません。
お安いものは7000円台から。
お高いものでも30000円くらいでしょうか。
もちろん安価ではありませんが、安くても5万円くらいするのではといった私のイメージとは全然違いました。
キラキラ輝くスパンコールのせいで高級そうに見えるのかもしれません。
フィギュアスケートの有力選手の衣装のお値段
一流フィギュア選手の衣装のお値段
一般人が習い事として着る衣装と、アスリートが大会に出場する時の衣装では当然価格は違ってきます。
プロやシニアの選手の衣装は、15万〜20万円くらいだと言われています。
これは、既製服ではなく体型に合わせてオーダーするため。
体にぴったりあったデザインが要求されるので、オーダーは必須です。
さらにキラキラしたスパンコールやラインストーンなどが増えるとその分費用もかさみます。
羽生結弦選手の衣装のお値段は?
さて、冒頭の羽生選手。
「オートクチュールのよう」とも評される彼の衣装は、一体おいくらくらいなんでしょうか。
羽生選手の場合、特別なデザイナーにデザインを依頼することが多いです。
よく名前が上がるのがジョニー・ウィアー元選手。
羽生選手は彼をリスペクトしていて、2013年のフリー「ロミオとジュリエット」の衣装は彼に依頼しています。
ウィアー氏ほどの元名選手にデザインを依頼すれば当然お値段は跳ね上がります。
さらに、キラキラをスパンコールではなくを全てスワロフスキーで揃えて、それをひとつひとつ手作業で縫い付けたとすれば、1着50万〜というお値段に。
トップ選手はショート・フリー・エキシビション用と3着は用意する必要があるため、羽生選手が1シーズンに身につける衣装代だけで軽く100万円を超えるといわれます。
羽生選手ほどになればスポンサーがつくので、全額ご自分で払っているわけではないのかもしれませんが、それにしてもすごい金額です。
紀平梨花選手の衣装のお値段は?
ポニーテールがトレードマークの紀平梨花選手。
豪快なトリプルアクセルが武器の彼女の衣装はどうでしょうか。
フィギュアスケートの衣装デザイナーとして有名なのは伊藤聡美さんという方です。
羽生選手の「SEIMEI」の衣装のほか、紀平梨花選手の衣装も多く手がけています。
伊藤氏がデザイン・製作した、昨シーズンの木平梨花選手のショートプログラムの衣装はこちら。
伊藤聡美さんのig 梨花ちゃんSP#紀平梨花 https://t.co/ymz1G3BtYs pic.twitter.com/HoQlMNtouN
— Aka (@takeyo55098794) May 23, 2020
赤と黒のコントラストがエキゾチックな印象です。
ホームページによると、伊藤氏が手がける衣装は20万円 から。
ということは、やはりフルオーダーでゴージャスな飾りなどが付くとさらに高価になってくるはず。
伊藤さんが手がけた中で最も高価だった衣装は53万円とのこと。
もちろん高価ですが、超一流選手の衣装としてはリーズナブルなのかもしれません!?
まとめ
- 一般的なフィギュアスケートの衣装の値段は7000円台から2〜3万円程度
- 大会に出場するアスリートやプロの選手は1着15万円以上
- デザイナーに特別なデザインを頼んだり、スワロフスキーなどのクリスタル素材を使うとさらに高価に
- 羽生結弦選手、紀平梨花選手が衣装をよく依頼するのは衣装デザイナー伊藤聡美氏
- 伊藤氏の衣装は20万円からのオーダーメイド
- 羽生選手・紀平選手など一流選手の衣装代は1シーズンで100万円を超える
- 以上の情報からフィギュアスケート トップ層の衣装は1着50万円を超えると思われる
ラクダは考える
今回色々調べてみて分かったことは、フィギュアスケートの衣装というものに「決まった値段」というのは存在しないのだなということでした。
フィギュアスケートのトップ層の衣装が1着50万〜100万円くらいするらしいというのは、ほぼ私の推測通り。
ルールに厳しいスポーツですし、色々と制約も多いためデザイナーたちはさぞ気を使うことでしょう。
さらに見た目の美しさを競う競技でもあるため、衣装が豪華である方がやはり有利な側面もあるのではないでしょうか。
それにひきかえ、一般の人が習い事としてフィギュアスケート を楽しむための衣装は庶民でも手の出るお値段に設定されていることに少々驚きました。
フィギュアスケートは「ものすごくお金のかかる、富裕層向きの習い事」と思っていたからです。
靴やリンク代など、他にもお金がかかるポイントは多いので、衣装代だけでとんでもないことにはならないように配慮されているのかなと感じました。
さあ、これを機にフィギュアスケート を習い始めよう!
‥とは私はもちろん思いませんが(ムリ笑)、余裕があってスケートリンクに通えるところにお住まいの方は、ぜひお子様の習い事としてご検討されてはいかがでしょうか。
日本がフィギュアスケート 大国であり続けるためには、学ぶ人の裾野を広く持つことがどうしても必要なのです。
未来の羽生結弦や紀平梨花を生み出すために、できるだけ多くの子どもたちにフィギュアスケート に親しんで欲しいものだと思いました。