2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」は、実業家の渋沢栄一が主役の近代劇です。
渋沢栄一は江戸末期に埼玉県で生を受け、幕末の動乱から身を興し新政府の要人へ。
さらには実業家に転身し、生涯で500もの会社の設立・経営に関わり、「日本資本主義の父」とも言われる偉大な人物。
主役の渋沢栄一の配役は若手イケメン俳優の吉沢亮。
さらに7月10日に主要キャストが発表されて期待が高まっています。
まだドラマの全容が見えていない現在、そのロケ地はどこかと話題になっています。
出生地である埼玉県深谷市はまず間違いないものとして、他には創業した会社「澁澤倉庫」の旧倉庫で有名な北海道小樽市の名前も。
ラクダはもう一箇所、「青天を衝け」ロケ地候補として群馬県にある世界遺産・富岡製糸場を推したいと思います!
目次
富岡製糸場が「青天を衝け」のロケ地になりうる理由
実は、世界遺産・富岡製糸場は、渋沢栄一と深い関わりがあるのです。
- 富岡製糸場は渋沢栄一(吉沢亮)によって設立された
- 富岡製糸場の初代工場長は渋沢栄一のいとこ・尾高惇忠(田辺誠一)
- 富岡製糸場は日本の工業化の先駆け
- 製造立国日本の原点はここ富岡製糸場から始まった
富岡製糸場は、明治5年に群馬県富岡に設立された日本で最初の官営製糸工場です。
殖産興業を旗印とした日本の近代化に大きく貢献し、絹産業の発展とともに製造業立国日本の足場を築きました。
富岡製糸場は、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として2014年、世界遺産に登録されています。
明治維新を期に近代国家へと歩み始めた日本。
その礎を築いたのが富岡製糸場であり、製造業立国としての日本の原点は、まさにここから始まったといえます。
そして、その設立に深く関わった渋沢栄一。
富岡製糸場こそ、渋沢栄一が主人公の大河ドラマにふさわしい舞台ではないでしょうか。
ロケ地の一つとして選ばれる可能性は高いとみます!
富岡製糸場と渋沢栄一の関わり
渋沢栄一(配役・吉沢亮)は、富岡製糸場の設立者です。↓
明治5(1872)年,群馬県富岡(富岡市)に設立された器械製紙工場。明治政府の殖産興業政策による日本初の官営模範工場として、渋沢栄一らの尽力で設立された。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)
もともと、渋沢栄一の生家は埼玉の豪農で、藍玉の製造販売とともに養蚕を家業としていました。
渋沢は、徳川慶喜(配役・草彅剛)の幕臣として渡仏したのち、大政奉還で帰国。
慶喜と離れてからは新政府要人としていよいよ日本の近代化のために尽くすようになっていきます。
外貨獲得の手段として生糸に目をつけた明治政府は、養蚕の知識とともに渡欧経験のある渋沢に官営の製糸工場を任せることに。
明治3年(1870年)、渋沢栄一は官営富岡製糸場設置主任に任命され、伊藤博文とともに富岡製糸場の建設を推進していくことになります。
明治5年に官営富岡製糸場が開業。
富岡製糸場の製糸技術は、明治6年にはウィーンの万国博覧会で入選するほどに質の高いものでした。
このように、富岡製糸場は渋沢栄一の尽力により日本の殖産興業に貢献することになっていくのでした。
富岡製糸場の初代館長・尾高惇忠は渋沢のいとこ
富岡製糸場の初代館長は尾高惇忠(配役・田辺誠一)。
渋沢栄一の10歳年上のいとこで、早くから渋沢に「論語」などの学問を教えていました。
渋沢が生涯で大きな影響を受けた人物の一人であり、「尊王攘夷」の思想は彼から受け継いだものと考えられます。
また、渋沢栄一(この時は栄一郎)は19 歳の時に尾高の妹の千代(配役・橋本愛)と結婚しています。
尾高惇忠は明治維新後、富岡製糸場の日本側の責任者として資材調達や工女の募集に協力。
官営富岡製糸場初代の工場長として、様々な側面から設立者である渋沢栄一を支えました。
なお、最初はなかなか工女が集まらず人員募集に苦労した模様。
惇忠は娘の勇(ゆう)を最初の工女として入場させました。
このように、渋沢栄一の生涯になくてはならない人物だった尾高惇忠。
田辺誠一という大物俳優が配されていることからも作中鍵になる重要人物として描かれると思われます。
まとめ
- 富岡製糸場は2021NHK大河ドラマ「青天を衝け」のロケ地に選ばれる可能性がある
- 富岡製糸場の設立者は渋沢栄一
- 富岡製糸場の初代工場長は渋沢のいとこでドラマの重要人物
- 富岡製糸場は日本の近代化に道を開いた製造業の原点となる場所
- 富岡製糸場は渋沢栄一を主人公とした大河ドラマのロケ地にふさわしい
ラクダは考える
渋沢栄一が2021年の大河ドラマの主役になると決まる前、渋沢が新札の肖像になると決まった頃に富岡製糸場に行ってきました。
世界遺産に認定された直後は賑わっていた富岡製糸場は、その頃には訪れる人の姿もまばらで静まり返っていました。
確かに世界遺産のメジャーなイメージはなく、ただ素朴な明治時代の工場跡地が佇んでいるばかり。
せっかく良い施設なのに、もう少し見せ方に工夫するなどすればいいのにな〜と思っていたのです。
2021年大河ドラマ「青天を衝け」が、どこに物語の核を置いて作られるのかはまだわかりません。
7月10日に発表されたキャストを見ると、おそらく物語の前半部分の徳川慶喜との関わりを軸に描かれていくような気がします。
ですが、渋沢栄一の生涯を描くなら、ヨーロッパから帰国した後の実業家として歩み始める頃の史実をしっかり見せてくれるはず。
その過程で、日本の製造業の礎を築くきっかけとなった富岡製糸場に関わるエピソードを描いてくれるのではないかと見ています。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、できれば全ての日本人に訪れてほしい世界遺産のひとつ。
2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」が、そのきっかけになればと願っています。
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