7月12日、鹿児島県知事選挙が行われ、現職の三反園訓氏を破って無所属新人の塩田康一氏が当選しました。
自民・公明の推薦を受けた三反園氏とともに立憲民主党などの支援を受けた元知事の伊藤祐一郎氏も及ばず。
なぜ無所属の新人である塩田康一氏は政党の支援なくして勝てたのでしょうか?
ネットの声を中心に拾いつつ理由を考えてみました。
目次
塩田康一氏当選に関するツイッターの声
【速報 JUST IN 】鹿児島県知事選 新人の塩田康一氏が現職らを破って当選確実 #nhk_news https://t.co/k6WtIZatbj
— NHKニュース (@nhk_news) July 12, 2020
【速報】#鹿児島県知事選挙 無所属・新人で元九州経済産業局局長の塩田康一氏(54)当確、川内原発停止の公約違反をした現職・自民党公明党推薦の三反園訓氏敗れる=KYT https://t.co/mrWcqkWISx pic.twitter.com/v0j6oTdurU
— お賽銭マン (@OSAISENMAN) July 12, 2020
https://twitter.com/ntymn8o2jr1jnca/status/1282314620397514759?s=21
https://twitter.com/takamoto_ktion/status/1282313006160871432?s=21
かなり盛り上がった選挙であったようで、昨日から本日にかけて膨大な量の投稿がありました。
開票が始まり塩田氏優勢が明らかになるにつれて大いに盛り上がっていました。
塩田康一氏が現職三反園氏を破った理由
ここには載せきれない大量の投稿から、現職が敗れた理由が浮かび上がってきます。
どうやら、現職の三反園氏はもともと九州電力川内原発再稼働に反対していたのですね。
それなのに在職中に考えを変え原発容認に変わったと。
有権者は現職の変節を許さず、新人である塩田康一氏に期待が集まったようです。
また共同通信の嘘。鹿児島県知事自公推薦の三反園落選で自公離れと報道。三反園知事は前回民進と社民の推薦受け、自公推薦の現職だった伊藤氏を破って当選。三反園は今回寝返り自公推薦、伊藤は立憲推薦。当選した塩田康一氏は極めて安倍政権に近い人、裏切り二人よりと県民の選択、共同の自公離れは嘘
— 井上太郎 (@kaminoishi) July 13, 2020
国政を絡めて地方選挙を論じると乖離が生じる場合があるので注意したほうが良い。今回の鹿児島県知事選の争点は、三反園県政4年間への評価、産業振興、新型コロナウイルス対策であった。前回の知事選では、三反園氏が九州電力川内原発の再稼働反対と伊藤元知事の多選批判を展開して初当選を果たした。
— 村岡敬明(Muraoka Takaaki) (@yomitan_history) July 13, 2020
ポイント①
- 現職は前回2016年の知事選挙で「脱原発」を掲げ、民進党や反原発を訴える市民団体などの支援を受けて当選
- その後徐々に反原発に対する姿勢を転換
- 2019年県知事再選を目指し、自民党・公明党に推薦を要請
- 2020年鹿児島県知事選挙では有権者の信頼を失い落選
確かにこれは現職のオウンゴールといえそうな。やっぱり人の上に立つ為政者がウソをついてはまずいですよね。
塩田康一氏に期待するネットの声
https://twitter.com/yaboyabo_you/status/1282325576611577857?s=21
塩田さんは九州経済局長としての経験を生かして欲しい。福岡市に長年いたならやはり福岡市の高島市長を参考にして欲しい(^^)高島市長みたいな発信力とスピードのあるトップになって欲しいです☺️#鹿児島県知事選挙
— 薩摩のフルスイング⚾️ (@cyaputen15) July 12, 2020
しがらみのない新人である塩田氏に対する期待感が伝わってくる投稿が多く見られました。
また、こんな意見も。
え~っと、言っときますけど…
三反園さんも伊藤さんもダメって思ってる人が多くて消去法で塩田さんになったという見方もできるので、選挙前の約束を破ったら次はありません…と今はそんな所。
前の二人に裏切られたから、この人も厳しい目で見てますよ。https://t.co/ETfhHRSHm8— ななや (@nanaya_voice) July 12, 2020
「消去法で塩田氏しかなかった」との声ですね。
確かに元知事の伊藤祐一郎氏も、長く県政に携わっていながら今回返り咲くことはできませんでした。
- 元知事の伊藤祐一郎氏により県政が停滞したとの有権者の判断
- 現職の三反園氏への失望感
この二つの要因が、政党の支援を受けない草の根選挙を展開した塩田康一氏への支持につながった側面はありそうです。
また、九州経済産業局長を努めた塩田氏の、経済政策に期待する声も聞かれました。
さらに鹿児島市長・森博幸氏との良好な関係もプラスに働いたようです。
https://twitter.com/siota_support/status/1281943879625764866?s=21
まとめ
- 2020年鹿児島県知事選挙は、政党の推薦を受けない無所属新人の塩田康一氏が当選
- 現職の三反園氏は原発に対するスタンスを変更し有権者の支持を失い落選
- 元知事の伊藤氏に対する支持も広がらず
- 九州経済産業局長を勤めた塩田氏の経済対策に期待する声も
- 森田鹿児島市長との良好な関係も後押し
7月5日の都知事選では現職の小池百合子都知事が366万票を得て当選。
その1週間後、鹿児島県でこんなに熱い戦いが繰り広げられていようとは恥ずかしながら存じませんでした。
新県知事となる塩田康一氏は、鹿児島ラ・サール高校から東大法学部に入学・卒業。
通産相から外務省、経済産業省など、国家公務員として長く国のために働いてきた人です。
現職と元知事の県政に不満を抱いていた有権者の投票先として、彼の申し分のない経歴もプラスに働いたことでしょう。
鹿児島県民からの圧倒的な支持を得て当選した塩田康一氏。
経済対策、コロナウィルス対策など、これからの塩田氏の手腕に期待したいところですね。