5月27日、2020年東京都知事選挙(18日告示・7月5日投開票)に無所属で立候補を表明した元日弁連会長・宇都宮健児氏。
6月3日、立憲民主党が支援の方向で調整していることがわかりました。
共産党、社民党も支援に加わる方向です。
73歳の宇都宮健児氏の評判と実績をまとめてみました。
目次
宇都宮健児氏の経歴
宇都宮健児氏の経歴
- 1946年 傷病軍人の長男として愛媛県にて出生
- 1955年 一家で大分県国東半島に入植
- 1965年 熊本県立熊本高校から東京大学に入学
- 1968年 司法試験に合格・東大中退。
- 1969年 司法修習生に
- 1971年 弁護士登録
- 2010年 日本弁護士連合会会長選挙立候補・再投票で当選
- 2012年 「人にやさしい東京をつくる会」から都知事選に立候補・猪瀬直樹氏に敗れ落選
- 2014年 猪瀬東京都知事の辞職に伴い都知事選立候補・舛添要一氏に敗れ落選
- 2016年 7月の都知事選に立候補を表明するも見送り
ご覧のようにかなりの苦労人。
特に1971年の弁護士登録からは「長いイソ弁生活に入る(ご本人のホームページより)とある通り、決して順風満帆のエリート人生を歩んで来たわけではないとわかります。
1946年12月、愛媛の漁村に生まれ、9歳の頃、開拓農家として大分県に移り住む。電気もない荒れた土地を必死で耕す親の姿を見て育ちました。親孝行したい一心で猛勉強し、東京大学に入学。卓球部で汗を流す一方、「貧しい人の力になりたい」と弁護士になることを決意し、在学中に司法試験に合格。(宇都宮けんじホームページより)
ご自身の経験から、「貧しい人々の力になるような」弁護士を目指したとのこと。
宇都宮氏の原点はここにあるということですね。
宇都宮健児氏の活動実績と著書
宇都宮健児氏の主だった活動実績は以下の通り。
- 多重債務者保護
- 死刑制度反対
- 放射線量見直し要求
- 選択的夫婦別姓制度導入を求める
- 教員の「君が代」斉唱義務化に反対
- 脱原発運動
新聞やニュースで報道される様々な問題点に鋭く切り込んでいくスタンス。
いわゆる「左派」に属するスタンスと言えるでしょう。
共著を含め、50冊以上!もの著書があります。
また、メディアへの出演も熱心。
出演した主なテレビ番組
- 『プロフェッショナル 仕事の流儀』 第5回「仕事も人生もやり直せる」(NHK総合)
- 『福祉ネットワーク』「この人と福祉を語ろう 困っている人はみんなで助けよう」(NHK教育)
- 『ゴゴスマ 〜GO GO!Smile!〜』(TBS系列)
- 『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系列)
- 『クローズアップ現代』(NHK総合)
などなど。発信力のある方です。
宇都宮健児氏の評判とツイッター上の声
宇都宮氏は、ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク「のりこえネット」の共同代表としても活躍し、海外報道関係者からの評価は高いです。
「日本の良識的知識人」とも評されます。
日本での評判はどうでしょうか。
一般的な人々の声をツイッターのデータを元にランキングし、記事として伝えるサイト「ついラン」で宇都宮氏に関する意見を拾ってみました。
- 宇都宮さんは地味で面白くないかもしれないけど、市民に対して誠実で課題に対してもとても粘り強い
- 宇都宮健児さんに東京を託したい!
- #宇都宮さんを都知事にしよう!
- これまで(選挙で)入れる人がいなくて困ってた。よかった!
このように、主義主張を同じくする人々の間で評判はとても良いみたいです。
宇都宮健児氏の都知事選の公約
宇都宮氏は、2020都知事選で以下の項目を「緊急の3課題」として公約としています。
- 新型コロナウイルス対策
- 都立・公社病院の独立行政法人化の中止
- 統合型リゾート(IR)の誘致反対
また、来年に延期された東京オリンピックについては「できるだけ早い段階での中止を求める」と言明。
五輪の開催費用で多くの命を救えるというのが自論です。
まとめ
- 宇都宮健児氏は苦労人
- 都知事選挑戦は3回目、取り下げを含めて4回目
- スタンスはいわゆる「左派」
- 海外報道関係者の評価は高い
- 国内の主義主張を同じくする人々の評価は非常に高い
- 公約とともにオリンピック早期中止を訴える
このように、野党立憲民主党や共産党などとの融合性の高い宇都宮氏。
3党の支援もほぼ固まり、いよいよ都知事選最後の挑戦です。
引き続き注視していきたいと思います。