「フラダンスにちょっと興味があるけれど、今から始めるのってどうなんだろう‥。」
こんな疑問を持つ方はいませんか。
「フラダンスってオバさんが踊ってるイメージ。20代の私が始めるのは早すぎるかなあ」
「近所のフラ教室に子供を入れたいけど、何歳から始められるのかしら」
「もうすぐ50歳。今から始めるのは遅いかなあ」
「母が80歳過ぎても踊っているけど大丈夫なのかしら」
などなど。
結論から申しますと、全く心配はいりません。フラに年齢制限はなく、誰でも、何歳からでも始められます。
ただ、年齢によって少々楽しみ方が違うのがフラダンスの特徴的なところ。
年齢別のフラダンスの楽しみ方を、インストラクターの資格を持つ管理人が解説してまいります。
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目次
フラダンスの多様性
日本では、フラ(ダンス)は比較的年齢層の高い女性の趣味として認識されている傾向にあります。
なんとなく60〜70歳以上のオバさんやおばあちゃんの集団が、アロハなムームーを着てレイをぶら下げゆらゆら揺れてるイメージというか。
そのような側面もありますが、実際はそればかりでなく、フラを様々な形で楽しむ人は増えています。
若く美しい女性たちが、都市部のメジャーなショッピングモールで華麗なフラを披露するのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
あるいは、10歳に満たない少女たちがフラの競技会に出場し、ピアノコンクールさながらの熾烈な戦いを繰り広げている現実があり。
そうかと思えば障がいを持った方やお年寄りが車椅子のまま舞台に出て、手の動きだけで素晴らしいフラを披露することもあります。
フラは、実に多様性に富んだダンスなのです。
とはいえ、フラは体力を使うもの。やはり年齢ごとにふさわしい踊り方や舞台というのはあります。
以下、解説して参ります。
年齢別フラダンサーの呼び方
フラダンサーは年齢によって以下のように呼ばれます。
- ケイキ(keiki) 「子供」の意味
- カイカマヒネ(kaikamahine) 「少女、女児」
- ワヒネ(wahine) 「(成人した)女性」
- マクアヒネ(makuahine) 元々「母」の意味。「成熟した女性」
- クプナ(kupuna) 「先祖・祖父母」の意味。「年配者」
比較的規模の大きなフラダンス教室では、生徒を年齢別にクラス分けするのが一般的。
ただ実際は、教室ごとに呼び名は異なりますし、はっきりと「何歳から何歳まではこの区分」と決まっているわけではありません。
また、特に競技会(コンペティション)などでは年齢によって出場部門が分かれますが、主催団体によって区分けは様々です。
このように、フラダンサーの年齢区分には色々な解釈の余地があるようです。
それでも、年代別にフラダンサーの呼び名が変わること、それぞれの言葉からのだいたいの雰囲気などイメージしやすいのではないでしょうか。
なお男性(カネ・kane)も年齢別に区分けされることがありますが、男性フラダンサーの絶対数が少ないのでまだあまり一般的ではありません。
年齢別フラダンスの楽しみ方
子供(ケイキ・keiki)
3歳〜10歳くらいまでの子供のフラダンサーたちのことを「ケイキ」と呼びます。
わかりやすく「キッズ・フラ」と呼ぶ教室も。
フラは、3歳以上で、先生の言うことが理解できてみんなと一緒に踊れる(踊ろうとする)気持ちがあればいつでも始められます。
発表会のステージで、お姉さんたちと一緒になって一生懸命に短い手足を動かすちっちゃいケイキちゃんは、本当に可愛いもの(*´∀`*)
誰もが笑顔になる発表会の人気者です。
一方、競技会を意識して本格的にフラを学ぶ小学生フラダンサーも増えています。
1976年にスタートした歴史ある「クイーン・リリウオカラニ・フラ・コンペティション」は特に有名で、日本からも多くの子供たちが参加していました(2021年はコロナ禍によりライブ配信のみ)。
大人顔負けどころか、並の大人では到底かなわない完成度の高いフラを披露するケイキダンサーは珍しい存在ではありません。
少女(カイカマヒネ・kaikamahine)
カイカマヒネは「少女」の意味。「オピオ(opio、ジュニアの意味)」と呼ばれることもあります。
カイカマヒネは主に競技会の年齢別カテゴリー分けに使われる言葉で、フラの教室で「カイカマヒネ」のクラスがあるところはあまり多くありません。
大会によって異なりますが、だいたい6歳〜15歳くらいまでの少女たちがこのカテゴリーに入ります。
「ケイキ」と重なりますが、イメージとしてはケイキよりも本格的にフラに取り組んでいる感がありますね。
女性(ワヒネ・wahine)
「フラダンサー」といえば、一般的に頭に浮かんでくるのはこの「ワヒネ」ダンサーでしょう。
比較的若くて華やかな雰囲気を醸し出し、大胆な花柄のスカートやワンピを颯爽と着こなしつつフラを楽しんでいるイメージ。
年齢的には16歳くらい〜45歳前後までと幅広く、主力は30代。日本のフラダンサーの中核をなす女性たちです。
この年代の女性たちは、あらゆるタイプのフラに挑戦することができます。
華やかな趣味として優雅にフラを楽しむのならもっともおトクな年代。
「ティリーフ」と呼ばれる、植物の葉を使用した短いスカート+おへそ出しのスタイルでアップテンポの曲を踊ればどこでも大喝采。
また、身体の線を意識したベルベットの優雅なロングドレスで、官能的な愛の歌を踊るのにふさわしい年齢でもあります。
「カヒコ(kahiko、古典フラ)」と呼ばれる、古来からハワイに伝わる古典的なフラを踊れるのもこの年代のダンサーの特権です。
カヒコは神々に捧げる宗教的な踊りであるため、「フラダンス」の持つ優雅でゆったりとしたイメージとは遠く、厳粛で勇壮な雰囲気が特徴です。
重心を低く保ち、全身を大きく使いつつダンサー自らが歌を歌いながら踊ることも多いため、とにかく体力が必要。
後に説明する「クプナ」も踊ることはありますが、やはり本格的なkahikoを踊れるのはワヒネの年代のみといえます。
さらに、競技会を目指してハードな練習を積めば、どんどん力量が伸びる時期でもあります。
この時期からフラを本格的に学べば、人によってはインストラクターの資格を取りませんかと教室の先生からお声がかかることもあるでしょう。
フラの持つあらゆる可能性を追求するのにぴったりの年齢というわけです。
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成熟した女性(マクアヒネ・makuahine)
最近発生した新しいカテゴリーである「マクアヒネ」は、ワヒネとクプナの中間に位置する年代のダンサーのことを指します。
ワヒネが20代〜40代前半くらいまでとするなら、マクアヒネは40代はじめあたりから50代半ばくらいまでをカバーします。
元々「母」という意味があるので、ワヒネよりも上の年齢でクプナ(年配者)よりは若い、と考えるとしっくりきます。
ちなみにこのカテゴリーは、ハワイの大会などではほとんど見かけません。日本独自のものと言って差し支えないでしょう。
理由は‥これは想像なのですが‥ハワイの女性たちはワヒネの年代が終わりに差し掛かると同時に体重が増え始め、一気に貫禄が出てクプナ化する人が多いからではとσ(^_^;)
体質なのか、あるいは日本の女性のようにダイエットなどの習慣がないのでしょうか。興味深いことではあります。
年配の女性(クプナ・kupuna)
クプナとは、だいたい45歳前後のダンサーからこのように呼ばれるようになり、上は上限なし。
一般的には古い意味での「フラダンス」を踊るおばさんのイメージでしょうか。
実際は40代後半あたり、子供の手がかからなくなったのをきっかけにフラを学び始める人が多く、慣れないワヒネダンサーより重厚で素晴らしいフラを踊る人は多いものです。
ところでこの年代の女性たちがフラ教室で言い渡される「40代後半ならクプナクラスですね」という言葉には一定の破壊力があります。
なんせkupuna=「祖父母、祖先、年配者」ですよ。
日本中のどこに、40代女性をこんなふうに呼ぶ業界があるでしょうか。ショックに決まっています( ゚д゚)
ですが、そこさえ目をつぶればこの年代、かなりフラの習い始めとしては良い時期。
特に、50代に入ると子育てが終了に近づきつつあるため、家のことさえちゃんとすれば比較的自由に動けます。
クプナ向けの競技会は数多く、また日本のクプナダンサーのレベルは非常に高いです。
日本だけでなくハワイをも含めて、フラ業界を支えているのは実はこのクプナたちなのです。
さらに、80歳になっても、90歳近くになっても手足が動く限りフラは踊れます。
フラこそは高齢化著しい日本の女性のための優れた健康法。
いくつになっても素敵なドレスを着て音楽に合わせて踊ることは楽しいもので、無理をしなければ一生付き合っていける踊りでもあるのです。
ところでフラにかかる費用ってどれくらいなのでしょうか。目安はこちらの記事に詳しいです↓
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まとめ
フラ(ダンス)の、年齢別の楽しみ方をまとめてみました。なお年齢はざっくりとした一例であり、様々な区分分けがあります。
- ケイキ(3〜10歳前後) 可愛らしい人気者。本格的に学ぶ子も
- カイカマヒネ(6〜15歳くらいまで) 競技会のカテゴリーに多い呼称
- ワヒネ(16〜45歳くらいまで) 厳粛なカヒコからアップテンポのナンバーまでありとあらゆるフラを楽しめる年代
- マクアヒネ(40代〜50代半ばまで) ワヒネとクプナの間の年代。日本独自の新しいカテゴリー
- クプナ(40代後半〜上限なし) 本格的な競技会から老後の趣味まで様々な楽しみ方あり
何歳からでも始められ、いくつになっていても楽しめるフラ。
年齢別に様々なステージが用意され、何年踊り続けても飽きることがありません。
あなたが何歳であっても、フラを始めるのに早すぎることも遅すぎるということもないんです。
ぜひ、お近くの教室の門を叩いてみてくださいね。
素敵な仲間たちとの出会いが待っていますよ!*\(^o^)/*
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